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てとて、畜産どうぶつへの想い

てとて、畜産どうぶつへの想い

日本の生乳の約50%を占めている北海道の酪農。今日本の酪農業界は大きな課題と向き合っています。それは子牛が低価格で取り引きされ、さらに買い取り手のない子牛もたくさんでてきています。そのため廃業を追いやられている酪農家もいます。

私は北海道に移住し、以前にまして他人事ではないことを実感します。私たちを支えてくれる動物たちの命をどのように見つめていくか、それはただ産業動物として生産性だけにフォーカスしたあり方ではないと感じています。

昨年私たち緑の森グループは、北海道を中心に活動されている“アニマルウェルフェア畜産協会”に入会しました。協会では、家畜どうぶつにストレスがかかる飼育方法・環境から、脱却し、どうぶつたちの暮らしを改善していくべく、2016年から国内初のアニマルウェルフェア認証制度を始めています。ストレスが少なく、生きられる家畜の幸せ、命を育む生産者の幸せ、命をいただく消費者の幸せを目指し、北海道の畜産農家の方を中心に啓蒙されています。

入会をきっかけに、様々な農家を見学にいくようになりました。アニマルウェルフェア(畜産動物の福祉)と一概に言っても、多様な酪農経営があります。
今回、先日伺った、興部町のノースプレインファームの方からは
「経済動物でありながら牛たちと向き合うことはとても気持ち的なことも含め簡単なことではない」
とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

戦後から続いている酪農の大規模化政策、方針が続き、そこに立ち止まることなく進んできた日本の酪農は、今たくさんの課題の中で分岐点にあると感じています。

先進国と言われ長い時間が経ちましたが、日本の畜産動物福祉は世界から見ても最低レベルです。
私たちが買い物をするときに何を意識し、どう生活していくのか、その先に新しいアニマルウェルフェア畜産モデル築かれていきます。
全ては繋がっていて、誰1人関係のない人はいません。
緑の森グループではこれからも、北海道の酪農家の方々と手を取り合い、畜産動物の福祉の啓蒙活動にも取り組んでまいります。

text by KIRIKO

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