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自然都市旭川から発信するONE Health Project

自然都市旭川から発信するONE Health Project



緑の森どうぶつ病院は、開院から26年、NPO法人発足から11年を迎えました。私たちはこれまで、森のそばから、「どうぶつがどうぶつらしくある、しあわせな生き方」を発信してきました。

様々な活動を通し、どうぶつたち(生き物たち)と交流していると、私たちの健康は自然と共にある暮らしから生まれることを気付かされます。

私は1年半前に東京から旭川へ移住をしました。このまちには作られた緑ではなく、自然そのものが価値となり、調和を図りながら人々が暮らしているように感じます。

自然都市旭川で暮らし、どうぶつたちと共に働いていると、「私たちが私たちらしくある生き方」のヒントがここに詰まっています。

忘れかけている生き物の感覚を呼び起こしてくれる自然都市旭川でこれから、One Health(人とどうぶつと森の命はひとつ捉え、共に続く健康)“を掲げ表現していくことを目指します。

 

そもそもOne Health (ワンヘルス)という概念は、人間の医療と獣医療業界から提唱されはじめた概念です。人獣共通感染症ウィルスの脅威を目の前にし、私たちは医学的科学的な解決ではなく、その背景にある地球課題に向き合わなければならないと多くの専門家が立ち上がり分野を越えて取りくみはじめました。 

私たちのどうぶつ病院にも、学生時代人獣共通感染症を学んでいたスタッフがおり、大学の学問にも全体的な授業が導入されてきているように感じます。

ONE Healthの考え方が年々浸透してくる中で、私たちは、「てとて、One Health projectと題し、獣医学的背景をもとにこの地球に生きる全ての生き物の命を1つとして捉え、健康が持続可能であるように、病院と森を繋ぐ活動をはじめています。

旭川旭神センター病院緑の森どうぶつ病院の裏手には、ドックランから続く美しい原生林があります。現在ふれあいの森として、旭川市が管理していますが、私はこの場所をまちにおけるモデルフォレストとしてデザインしたいと考えています。森を壊し、どうぶつたちの住処を奪ってきた私たちは、今ウィルスの脅威に脅かされています。

これから正解のない時代に、私たちはどのように生きていくべきなのか、社会は不安に包まれていますが、どうぶつと森のそばで暮らしているとすべてうぶつ(生き物)たちが教えてくれているように感じます。

木々や草木もふくめたこの地球に暮らす全ての生き物たちの命を1つとして捉え、見つめ直すONE Healthの社会運動へ私たちは一歩前進していきます。

 

 text by KIRIKO

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